過去の延長線上に未来があると思ってた

 

僕は本番にずっと弱かったから、

きっとこれからも緊張して上手くいかないだろう。

 

私はあの子と違って可愛いなんて言われないで育ったから、

きっとこれからも可愛くなんてなれないんだろう。

 

過去の経験や声が自分に蓄積して、それが一杯になることが大人になるということで、

それを過去から見たときに僕たちは未来って呼ぶんだと思ってた。

 

 

僕は普通の社会人です。

細かい年齢や経歴は控えるとして、業界でいうと日系製造業にいます。

 そして数年前の異動で今は海外におり、今もそこから書いてます。

ブログの目的はありきたりですが簡単に言えば備忘録や新しい趣味みたいなものです。

なので自分の好きなことや気になったこと、残してみたいなとを思ったことをマイペースに書いていきたいです。

 

 きっと少し落ち着いてきたんだと思います。

海外に赴任してから初めての管理職というやつで、それに外国の方と仕事するというのは予想以上に、時には予想外のところでも大変でした。。

 

僕の一番の趣味は体を動かすことなのでスポーツ観戦やそれを実際やることですが、

それと同じぐらいインドアの趣味、例えば映画鑑賞や読書も好きです。

時間に余裕も出てきたのか、もしくは最近少し悩んでるのか

この本に出会いました。

 

苫米地英人さんの「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!  です。

今回の記事ではこれの感想を書きたいのですが、まずブログが初めてなので自分のことも少し書かせてください。

 

少し上に書きましたが今は海外にいます。私は異動で海外に来てからというもの、やっと慣れたかなと思った矢先、さらに別の内示により今と同じ国内ですが別の工場兼オフィスに異動(転勤?)となり、

今日紹介する本の紹介文にもあるような、「頭の中がごちゃごちゃしてしまって、整理がつかない」なんてことはありませんか?

の状況だったと思います。

 

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自分は日本にいる時はある営業所の小さいチームのリーダーでしたが異動に際し、海外の営業所兼工場の営業面全体をサポートすること、そして前述した最近のさらなる異動ではBranch Managerとなり営業のみならず全体を管理する立場となりました。

(まだまだ未熟ですがいい機会を頂いたと思い精進していきたいです。。

 

引き続き上の本でなく自身のことを書かせて頂きますと、

まず最初の異動(海外赴任)では営業面のみのサポートでした。

ただ営業だけに焦点を絞ったとしてもなかなか気力と体力のいる内容でした。

海外に来る前に駐在経験のある方に話を聞く機会があったのでお話を伺うと、

「身についたスキルはいくつかあると思ってるがその内の一つは、外国の方と仕事ができる人間になったことだ」と言ってました。

正直その時自分は、「海外で仕事するんだから、外国の方と仕事するってのは普通だし誰でもできることではないのか。そしてこれをなぜスキルと呼べるのか」と疑問だったことを覚えています。

ただ来てみて納得、海外で外国の方と働くのは難しく、誰でもできることではないとすぐに感じました。

ちなみに弊社の話でないですが、環境に慣れずにギブアップし帰国を自ら申し出る方も少なくないらしいです。

 

難しいというか、ここは日本と違うなと思ったところを何点か申し上げると、

1、仕事は人生において一番大事なことではない。

2、仕事はスピード重視である

3、人間関係がフラット?

 ざっくりですが大体こんな感じで、このようなギャップ?から頭が少しもやもやしてたんだと思います。

 (上記の仕事に関することも備忘録としていずれ別の記事で書きたいです。)

 

 

では今更ながら本の紹介や内容に移ります。

 

1、著者

著者の苫米地英人さんは、日本の認知科学者で(機能脳科学、計算言語学認知心理学分析哲学)。カーネギーメロン大学博士でもあるそうです。

本もご自身の分野において多く出版されてるようであり、私は英語関連の本も読んだ記憶があります。(一応wiki貼っておきます)

苫米地英人 - Wikipedia

 

2、本の概要

人、特に現代人は感情から強い支配を受けているとのこと。

この感情はイライラ、怒り、嫉妬、焦燥感、などがこれに当たります。

そして私たちが振り回されている上記のような感情はすべてが単なる整理反応であり、

本書ではこのような感情に振り回されている僕のような人は「抽象度が低い」と表現しています。

少し硬くなるかもしれませんが、万物は情報量の多寡で階層化でき、情報量の多いものから少ないものへと積み上げていくとのことです。

例えば、特定の個人である(Aさん)→Aさんは人類→人類ということは哺乳類→哺乳類とは動物→動物であるとは生物→、、といった具合です。

この時、情報量の多い状態を「抽象度が低い」といい、反対に言うならばより具体的(詳細である)ということで、対し情報量が少ない状態を、「抽象度が高い」といいます。これも反対に言うならば具体的でない(詳細でない)と言い換えられると思います。

加えて、この「抽象度」を「視点の高さ」ととらえるとより分かり易いと筆者は言います。

「Aさん」と「人類」では「人類」のほうが情報量は少なく、抽象度が高い(具体的でない)です。

ではこの「Aさん」を定義し「Aさん」の抽象度をどんどん上げてみましょう。

とすると、例えば「Aさんは東京都民」→「Aさんは日本人」→「Aさんは人類」→、、

となります。つまりどんどん視点が上がるイメージです。ずいぶん位置的に上から「Aさん」が見えてますよね。

 

まとめですが、「抽象度が低いと感情に支配されてしまう」のはなぜでしょうか。答えは抽象度が低いということは視点が低いのですから、例えば今日会社でイライラさせられてるのは僕一人だけだ等と自分のことしか見えず視野が狭いのですね。したがって、イライラするようなことがあると、感情に頭の先まで浸かってしまい、結果、感情に支配されてしまうのです。

 

みなさんも経験あるのではないでしょうか。僕はたくさんありますね。。

特に新人時代なんかそうで、なんで自分や若い人だけ忙しいんだろう。

もっと仕事を振られてもいいような先輩(年配の方)がいるだろうに。。等々。。

そういう時の対処方としてはまず当書籍あるように、感情は整理反応であると認識し、これに支配されまいとする。やり方は上にあるように抽象度を上げることですね。

なんで僕だけ、私だけ、といったイメージを振り払うことです。

ただ言うのは簡単、忙しい時はみんな視野が低く(狭く)なるものです。

みなさんそれぞれの対処法あると思いますが、自分は人と話すことが一番いいのではと思います。特に職場の悩みだと同じ部署の人だけでなく社外や昔の友人もいいのではないでしょうか。この本の話を聞くと少し納得ですね。なぜなら社外や友人は違った視点を持っていますので。

 

3、感想やまとめ

読み終えて納得する点が多かったです。身の回りにいる怒りにくかったりする人は視点が高かったのだなと思い、反対にいつもイライラしてるあの人は視点が低かったのだなと理解しました。イライラしやすい人を思い出すと、そういった方々はアドバイスを受けた時にそれをすぐに指摘や注意と認識しがちと思います。これも視点が低いから起こることでしょう。例えば「君のポイントはいいけど、こっちはやってみた?」など聞く(アドバイス)と、とにかくなぜ出来ないかもしくはやりたくないかを話始めます。こっちは怒ってるわけでもないんですけどね。。

著者の言う視点の高さでいうと、お互い話してる(見ている)点の高さが違うから起こるのだと理解し、これは部下や社内の人とのコミュニケーションにも使えるなと勉強になりました。

ぜひ興味ある方は一読してみてはいかがでしょうか。

 

また当書籍にはこんな一文もあり、興味を惹かれました。

「あなたの見ている世界は、あなたの脳が重要だと判断したものだけで成り立っていて、脳は昨日までの自分が重要だと判断していたものを今日も重要だと判断しています。」と。

大切なことは今までのゴミを一度ゼロにすること。そして自分が本当に望むものを自分のモノサシで選びなおすのです。それが「自分を変える」ということだと。

 

タイトルにも書きましたが、僕は過去の延長線上に未来があると思ってました。

だってそうですよね、昨日が今日になって明日になるんですから。

ただそれは正しいとしても、それと同じく自分の中のゴミや嫌いなところは今日からゼロにできるんですよ。

つまり昨日までのモヤモヤや悩みを今日ゼロにすることで、

過去を未来に影響させないんです。

 

話は変わりますが、今いろいろ大変な時期ですよね。(2020年4月現在)

今月から皆さん新生活で新たな人や組織に属する人も多いでしょう。

そして急に襲ってきた不安要素、コロナウイルス。。

自分も在宅勤務です。いわゆる封鎖ってやつですね。東京(日本)は今日現在でも封鎖まではしてませんね。

在宅勤務って意外と生産性あげるの難しいです。皆様お疲れ様です。

オンオフの切り替えが難しく、仲間も近くにいないので電話やメッセージでのやり取りだけになりますし。

また、よく言われるのがBefore Corona virus とAfter Corona virus で世界は変わっていくというやつです。

僕も間違いなく影響あると思います。

つまり以前と同じには戻らない気がします。

これはただ単にすべて悪くなると言ってるのでなく、

一例ですが元々、予防医学や運動習慣などが流行ってきた世の流れがさらに加速して、人々があらゆる面で自主的に自粛をしたり、求める製品やサービスが変わっていくと思います。

 

日々移り変わる中で、昨日より今日が悪くなってるように感じる日々が多いかと思います。

ただ上に書いたように過去は未来に影響しないんです。

before とafterとか言ってるじゃんと言われそうですが、要は 

過去から学ぶことは必要ですし、常に出来ますが

過去がこうだったから明日もそのままこうなるなんてことはないんです。

 きっと明日は今日よりいいものなんですよきっと。

 

だから、あなたが欲しいと思ってるものはきっとあなたの元に来る日が来ますし、

感謝を伝えたい人がいるならどんな形でもいつかきっと届くと思います。

だから冒頭にも書きましたけど、

もしあなたがプレゼンなどの本番にずっと弱かったからといって、

もしくは、あたなが回りから可愛いなんて言われてこなかったからといって、

そんなあなたが、今後ももずっと緊張して全て上手くいかないなんてことはないし、

あなたはきっと、ずっとこれからも美しいんだと思います。

 

僕たちのこれからの未来といままでの過去が素晴らしいものでありますように。

 

ではまたすぐにでも。